#chiroito ’s blog

Java を中心とした趣味の技術について

Kitematic でリモートの Docker Engine を管理する

概要

Windows を使っているので GUI で Docker を操作できる Kitematic を使って見たら、Virtualbox 上で仮想マシンを自動で構築してくれてるため非常に便利そうでした。しかし、日常で VPN 接続したりプロキシを切り替えたりしないといけないため、自動で作られる環境では融通が利かなかったので非常に困ってしまいました。

そのため、他の Docker Engine を管理する方法を調査してみました。

自分で構築した環境に Docker を入れて、Kitematic で管理することに成功したので、記録しておきます。

環境

調査

Kitematic のソースを見ると、どうやら Docker Machine を使用してマシンの操作をしているようです。

github.com

調べていくと以下の 2 点を抑えればいけそうです。
* default という名前の Docker Machine の設定を取得している。
* VirtualBox 上に default という名前の仮想マシンが無いと、Docker Machine 経由で作成する。

両方とも名前が default なので紛らわしいですが…

作業

リモートに Docker 環境はなく、今後しばらくは使うこともないと思うので、Oracle Linux仮想マシンVirtualBox 上に作成して、Docker Machine で環境構築することにしました。
この仮想マシンの名前を default として、Docker Machine にも default として登録しています。

VitualBox に default という名前の仮想マシンを作成します。
f:id:chiroito:20161105002229p:plain

Docker Machine で default という名前で環境を作成します。 手順はこちらを参照下さい。
chiroito.hatenablog.jp

以下の様な感じで作成してます。
$ docker-machine ls

NAME      ACTIVE   DRIVER    STATE     URL                         SWARM   DOCKER    ERRORS
default   -        generic   Running   tcp://192.168.56.10:2376           v1.12.3

あとはKitematic を起動するだけです。 f:id:chiroito:20161105005339p:plain

一回目の Checking Docker は失敗するので [USE VIRTUALBOX] を選択します。

f:id:chiroito:20161105005521p:plain

手探りでやっている時は良く分からなかったですが、ソースコードを見たら直ぐに分かったので、ソースが公開されているって便利ですね。