ここでは、Infinispan 10 のログレベルを変更する方法を紹介します。通常の動かし方と公式コンテナを使った場合の2通りを紹介します。
プロセスを起動する場合
以下の流れでログレベルを変更します。
- ログファイルを編集
- infinispan Server を起動
設定ファイルを編集
Infinispan のインストールディレクトリにあるserver/conf/log4j2.xml
を編集します。
log4j2
の形式でよしなに変更してください。以下は標準出力にDEBUG
レベルのログを出力する例です。Root
要素のlevel
属性と、ref
属性がSTDOUT
のAppenderRef
要素のlevel
属性をDEBUG
にします。
<Loggers> <Root level="DEBUG"> <AppenderRef ref="STDOUT" level="DEBUG"/> <AppenderRef ref="FILE"/> </Root>
参考:https://infinispan.org/docs/stable/titles/server/server.html#logs
infinispan Server を起動
bin/server.sh
で起動するだけです。
公式コンテナの場合
以下の流れでログレベルを変更します。
- 設定ファイル用ディレクトリを作成
- 上記ディレクトリに設定ファイルを作成
- ディレクトリをボリュームとしてコンテナにマウント
- 環境変数としてファイル名を指定
設定ファイルを用意
今回は、/develop
というディレクトリにconfig.yaml
というファイルを作成します。
以下は標準出力にデバッグレベルのログを出力する例です。
logging: console: level: debug categories: com.arjuna: debug org.infinispan: debug org.jgroups: debug
参考:https://github.com/infinispan/infinispan-images#logging
コンテナを起動
作ったディレクトリをボリュームとしてコンテナにマウントし、CONFIG_PATH
環境変数にマウント先からの絶対パスで設定ファイルを指定します。
docker run -v /develop:/user-config --env CONFIG_PATH=/user-config/config.yaml quay.io/infinispan/server:10.1.3.Final-1