#chiroito ’s blog

Java を中心とした趣味の技術について

Infinispan 10 Server のログレベルを変える

ここでは、Infinispan 10 のログレベルを変更する方法を紹介します。通常の動かし方と公式コンテナを使った場合の2通りを紹介します。

プロセスを起動する場合

以下の流れでログレベルを変更します。

  1. ログファイルを編集
  2. infinispan Server を起動

設定ファイルを編集

Infinispan のインストールディレクトリにあるserver/conf/log4j2.xmlを編集します。

log4j2の形式でよしなに変更してください。以下は標準出力にDEBUGレベルのログを出力する例です。Root要素のlevel属性と、ref属性がSTDOUTAppenderRef要素のlevel属性をDEBUGにします。

  <Loggers>
    <Root level="DEBUG">
      <AppenderRef ref="STDOUT" level="DEBUG"/>

      <AppenderRef ref="FILE"/>
    </Root>

参考:https://infinispan.org/docs/stable/titles/server/server.html#logs

infinispan Server を起動

bin/server.shで起動するだけです。

公式コンテナの場合

以下の流れでログレベルを変更します。

  1. 設定ファイル用ディレクトリを作成
  2. 上記ディレクトリに設定ファイルを作成
  3. ディレクトリをボリュームとしてコンテナにマウント
  4. 環境変数としてファイル名を指定

設定ファイルを用意

今回は、/developというディレクトリにconfig.yamlというファイルを作成します。 以下は標準出力にデバッグレベルのログを出力する例です。

logging:
  console:
    level: debug
  categories:
    com.arjuna: debug
    org.infinispan: debug
    org.jgroups: debug

参考:https://github.com/infinispan/infinispan-images#logging

コンテナを起動

作ったディレクトリをボリュームとしてコンテナにマウントし、CONFIG_PATH環境変数にマウント先からの絶対パスで設定ファイルを指定します。

docker run -v /develop:/user-config --env CONFIG_PATH=/user-config/config.yaml quay.io/infinispan/server:10.1.3.Final-1